注文住宅を建てる際に起こりやすいトラブルとは?防止策についても解説!
注文住宅は建売住宅と異なり、家が完成してみないと分からないことが多いのが特徴です。そのため「イメージしていたものと違っていた」「工事の過程で、ミスがあった」などのトラブルが起こることも珍しくありません。今回は注文住宅を建てる際に起こりやすいトラブルについて、防止策と一緒に解説します。
注文住宅を建てる際に起こりやすいトラブル
注文住宅を建てる際のトラブルは多岐にわたります。中でもとくに起こりやすいものを、全部で4つ見ていきましょう。
起こりやすいトラブル①:近所の住人からクレームが入る
実際に工事がスタートした後、近所の住人からクレームが入ることがあります。たとえば、施工業者の車が頻繁に出入りすると、車の音が気になることがあるでしょう。また、敷地内で作業スペースが充分に確保されていないと、道にはみ出して作業をせざるをえなくなります。
道路使用許可を申請することで法律的には問題はないものの、近所の住人の中には迷惑と感じる人も少なくありません。さらに、工事中に舞うホコリやゴミなども、クレームが起こるきっかけとなります。
起こりやすいトラブル②:工期が遅くなる
当初の予定より工期が遅くなることも、注文住宅を建てる際に起こりやすいトラブルの一つです。工期が遅れると人によっては、遅れた期間分の入居先の確保で問題が生じてしまいます。業者側の問題のほか、依頼主による頻繁な変更指示、大雨や台風、地震といった自然災害も工期の遅れを引き起こす原因です。
起こりやすいトラブル③:仕上がりがイメージと異なる
ようやく完成した住宅を見て、仕上がりがイメージしていたものと違うケースもあるでしょう。事前の打ち合わせで仕上がりイメージを業者に伝えていたつもりでも、正確に伝えるのは難しいこと。とくに内装といった細かい部分は、依頼者本人もイメージできていないこともあり、仕上がりに違和感を持つことがあります。
起こりやすいトラブル④:施工ミスがある
起こりやすいトラブルの4つ目は、施工ミスがあることです。完成した住宅に実際に住んでみると「ドアや床に傷があった」「壁紙がはがれていた」「外装に色むらがあった」「内壁が変形していた」「雨漏りがあった」といった、さまざまな不具合が見つかるケースが実際にあります。
注文住宅のトラブルを防ぐためには?
上記で紹介したトラブルは、事前の行動である程度防げます。決して小さくはない注文住宅の費用を無駄にしないためにも、念入りに準備をしておきましょう。
トラブルを防ぐ方法①:近所の住民へ、事前にあいさつをしておく
一言のあいさつもないまま工事が始まると、人によっては不快に感じることも少なくありません。工事が始まる前に、近所の住人に一言あいさつをしておきましょう。
トラブルを防ぐ方法②:図面や仕様書は細かい部分までチェックする
注文住宅を建てる場合は、依頼主と施工業者の間で打ち合わせが何度も行われます。打ち合わせでは業者が作成した図面や仕様書の確認も行われますが、素人では分からない部分があるかもしれません。分からないところはそのままにしておかず、必ず業者に確認をしてください。
また、打ち合わせ後に、自宅などで時間をかけてじっくりとチェックすることも大切です。住宅は図面と仕様書に基づいて作られるため、イメージと違いがないかどうかを細かく確認してください。
トラブルを防ぐ方法③:工事が始まった後、小まめに現場を訪れる
工事がスタートした後、すべてを施工業者に任せてしまうと、トラブルが発生する原因になりかねません。いくら図面や仕様書がイメージ通りだったとしても、やはり細かいところで業者とのズレが生じることもあるためです。工事が始まった後は、小まめに現場を訪れましょう。もちろん、工事の邪魔にならない範囲にすることは大切です。直接現場を訪れて、イメージ通りに工事が進んでいるかどうかを確認してください。
トラブルが起きてしまった際の対処法も知っておこう!
注意をしていたとしても、何かしらのトラブルが起こることは充分に考えられることです。近所の住人からクレームが入った場合は、内容に応じて施工業者へ対応をお願いしましょう。対応ができたら、すぐに住人の自宅を訪問してお詫びをします。住宅が完成した後、長く近所付き合いをすることになるため、丁寧な対応を心がけてください。
工期の遅れが生じた場合は、新しい完成時期と引き渡し日を明確にしてもらいます。業者側の責任で工期が遅れた場合、状況によっては金銭的な補償をしてもらえます。
仕上がりイメージが異なり、さらに、図面と実際の建物に違いがある場合は、契約違反に該当するでしょう。施工ミスも同じです。工事の途中で気づいた場合は、変更の申し出をしてください。変更に応じない場合、法律の専門家へ具体的な対処法を相談するのがおすすめです。
注文住宅は建売住宅とは異なった、近所の住人からのクレーム、工期の遅れ、仕上がりイメージの相違など、特有のトラブルが起こる可能性があります。しかし、事前に準備をしておくことでトラブルを防げます。今回紹介したトラブル防止策や、トラブルが起きてしまったときの対処法を参考にして、理想の家づくりを進めていってください。